2014年7月9日(水)
西オーストラリア(WA)州コリン・バーネット州首相兼開発省大臣は安倍晋三首相、昭恵夫人の初の州訪問を歓迎し、長期にわたる州との経済連携を称えた。安倍首相、トニー・アボット豪州連邦首相、そしてバーネットWA州首相は、WA州における重要な日本からの投資先ピルバラ地区ウェスト・アンジェラス鉄鉱山を訪問する予定だ。この鉄鉱山は世界有数の鉱物資源会社リオ・ティント社、三井物産㈱、そして新日鐵住金㈱が共同運営を行っているローブ・リバージョイントベンチャーにより保有されている。
「日本からの投資は初期の鉄鉱石産業への支援を通してまた、North West Shelf LNGプロジェクトの重要な顧客としてWA州資源産業確立に極めて重要な役割を果たして来た。また、ローブ・リバージョイントベンチャーは現在ウェスト・アンジェラス鉄鉱山の産出量を年間2,900万トンから3,500万トンへと拡大するために尽力している等、日本は非常に積極的かつ長期間の投資をWA州に行っている。」とバーネット州首相は述べた。ウェスト・アンジェラス鉄鉱山拡張は6億4,000万ドルの投資、建設関連求人を約290、機械操作求人を約200新たに生み出す見込みだ。
日本はWA州にとり2番目の輸出市場であり2013年の輸出総額は228億ドル、オーストラリア連邦全体から日本への輸出の実に48.5%を占めており、North West ShelfからLNGが日本へ初積出しされてから25年目にあたるこの年、州のLNG輸出量の4分の3及び鉄鉱石は4%上がって7,800万トンが日本へ輸出された。三菱商事㈱と三井物産㈱との折半出資子会社、豪MIMI社のNorth West Shelf LNGプロジェクト参画比率は6分の1。
バーネット州首相は今夜、安倍首相と個別に会談し安倍首相及び夫人をもてなす晩餐会を共同で開催する。
バーネット州首相は「日豪経済連携協定(JAEPA)の締結は、WA州にとり鉱物、エネルギー産業だけでなく特に農業分野において新しく刺激的な機会となることを期待している。安倍首相と滞在中にこの新たな機会について討議したい。」と述べた。