州首相/州開発相
コリン・バーネット(Colin Barnett)
西オーストラリア(WA)州政府は、ガス田の開発促進のためにガス地区としてジェームズ・プライス・ポイント(James Price Point)近郊の土地取得を推進している。州開発相を兼任するコリン・バーネット首相は、ブラウズ海盆(Browse Basin)及び陸上のカニング盆地(Canning Basin)ガス田の効率的な開発促進のためにガス地区用地取得は必要不可欠であると語った。
「この地域には、世界的にも認められたガス資源が埋蔵されており、またキンバリー(Kimberley)地域のLNGや国内ガス・プロジェクトの発展を支えるための用地に関心が集まっている」とバーネット首相は述べた。2011年6月に先住民所有権協定が交わされ、伝統的土地所有者はWA州政府よりキンバリー全地域で3,000万ドル超の支払いを受ける。
「この地域のアボリジニの人々は、キンバリー地域開発の恩恵を最初に享受できることが保証された協定をWA州と結んだ」「残念なことにウッドサイド(Woodside)社及びそのJV企業は、最初のプロポーザルであるブラウズ開発を継続しないと決定したが、州政府からキンバリー地域住民への支払は確実に保証されている」とバーネット首相は述べた。
この土地取得により1,000万ドルの経済開発基金及び2,000万ドルの先住民住宅基金が設立される。伝統的土地所有者は地区の環境、社会的及び伝統的な観点からこのプロジェクトに参画する役割を担っているが、それはブラウズ海盆の発展にとって重要なことである、とバーネット首相は述べた。
「この地区については、一社のプロポーネントのみを当てにしている訳ではない。私達はこの地域の将来の天然ガス処理や輸出のために長期的開発アプローチをとっている」この協定の土地利用目的は、ガス処理及びその開発に限定され、他の産業の使用は認められない。
「もし州政府が今この地区の用地を確保しなければ、次の再交渉のためには相当のコストが必要となり、新規参入への阻害要因となるだろう」「ガスはそこにある。ただいつそれが使えるようになるかだけである。私達はこの開発を慎重に進めているが、ブルーム(Broome)及びキンバリー地域を始めWA州全体に、多大な恩恵が行き渡ることを目的としている」とバーネット首相は語った。