伊藤忠商事株式会社及び三井物産株式会社は、オーストラリアのBHPビリトン(BHP Billiton)社ジンブルバー(Jimblebar)鉄鉱山の権益を取得する。取得後の権益比率は伊藤忠商事8%、三井物産7%、取得総額は約15億米ドルで伊藤忠商事は約8億米ドル、三井物産は約7億米ドルである。両社は今後ジンブルバー鉄鉱山に関連し発生する開発費用も持分権益比率に応じ負担する。
ジンブルバー鉄鉱山は、西オーストラリア(WA) 州ピルバラ(Pilbara)地域のニューマン(Newman)から東41kmに位置する大型優良鉄鉱山である。当鉱山は現在開発工事中であるが、コスト競争力に優れる大規模露天掘で、初期の年間生産能力は3,500万トンが見込まれ、その後追加設備投資により年間5,500万トンへと増産することを予定している。
伊藤忠商事及び三井物産は、BHPビリトン社と共にWA州でマウント・ニューマン(Mt. Newman)、ヤンディ(Yandi)、マウント・ゴールズワージィ(Mt. Goldsworthy)の3つの鉄鉱石JVを長年にわたり運営しており(各権益比率はBHPビリトン85%、伊藤忠商事8%、三井物産7%)、ジンブルバー鉄鉱山にて採掘された鉄鉱石はこれらJVが保有する既存の鉄道、港を使用して出荷する。
これら3つのJVの2012年度の出荷量は約1億8,000万トンであり、現在年間出荷量2億2,000万トン(ジンブルバー鉄鉱山3,500万トン含む)体制への拡張を進めている。
伊藤忠商事と三井物産は、中長期的に見込まれる鉄鉱石の世界的な需要増に対応するため、今回の権益取得によりWA州鉄鉱石事業の供給能力を更に拡充する。