州財務相
クリスチャン・ポーター(Christian Porter)
半期概観発表によれば、西オーストラリア(WA)州経済の見通しは堅実で安定したものであり、オーストラリア国内の州で最高の黒字を記録することになった。
クリスチャン・ポーター財務相は、深刻な世界不況や連邦政府労働党による切迫した財政悪化の中にあっても、WA州は2011-12年及び次会計年度共に財務内容が健全であると半期概観により確認された、と述べた。
「欧州債務危機や米国経済の遅い回復等、世界的経済リスクは昨年5月の州予算時から非常に高まった」
「米ドル/豪ドルの為替相場や物価の不安定性、またWA州住宅市場の動きの鈍さ等のマイナス要因がありながら、半期概観では2011-12年の黒字として2億900万ドル、またその後の会計年度も黒字を予想している」
この黒字額は予算時推定より減少しているが、その主な要因はロイヤリティ収入や所有権移転の税収入が予算より減り、現在のところ今財政年度で計3億1800万ドル減少するとみられている。
2012年6月30日時点での総負債額は、現在のところ予算より7億900万ドル減の166億ドルとみられる。2010-11年に負債が14億ドル減少したが、2011-12年では余剰金の減少が予想され、また追加インフラ投資のために一部相殺されることになる。
様々な難題にもかかわらず州経済は堅調な見通しを維持し、資源部門への確定している多額の投資は、WA州の全経済産業分野の活発な経済活動を支え続け、また輸出についても将来への確実な成長が見込まれる。
州内総生産(GSP)成長率は4.75%(予算時4.5%)へと上方修正され、国内で2番目に高い成長率を示し、2012-13年及び2013-14年の両年度についても4.25%(予算時4%)へと修正された。労働需要でも堅調を維持し、WA州の失業率4.3%はオーストラリアの州の中でも最低であった。
「負債の主な要因は、連邦政府がWA州に対してGST(消費税)の戻し入れを大幅に削っているために、WA州は重要なインフラ建設のための借入が発生するからである」
「州政府は、大規模インフラ整備の資金調達のために、GST収入の公正な割当を求めて戦い続ける。しかしながら2014-15年までの5年間に、WA州はGST収入の内120億ドルを減額されると予想され、これはWA州と国の双方にとって戦略的インフラ建設推進にあたって非常な財政的障壁である」
重要なことは、そのような状況の中にあってもインフラ整備のための借入金や総負債は適正レベルを維持すると見込まれ、それはWA州の信用格付けがトリプルAと評価されていることと合致する、とポーター財務相は述べた。
半期報告の詳細は下記URLを参照。 www.treasury.wa.gov.au