西オーストラリア州政府

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2011.09.13

世界最古の化石を発見

西オーストラリア(WA)州ピルバラ(Pilbara)地域で発見された微化石は、現在よりも温暖で酸素のない34億年以上前の地球で繁殖していたバクテリアの存在を示している。この発見は生命が火星に存在している可能性を抱かせる。

WA大学の研究者デイビッド・ウェイシー(David Wacey)氏と英国オックスフォード大学マーティン・ブレイジアー(Martin Brasier)氏は、ネイチャー・ジオサイエンス誌にて、堆積岩中の微生物としては、これまでの記録で最も初期の化石であることが確認されたと発表した。この微化石はピルバラ奥地のスタンリー・プール(Stanley Pool)の石英砂粒の中から良好な保存状態で出土した。

ピルバラには地球で最も古い岩石構造があり、これは熱いお風呂くらいの温度の原始の海が広がる地球の幼児期である始生代に形成された。2人の地質学者は、化石近くの鉱物化学分析により、微生物は硫黄からエネルギーを得ていたことが示唆されると言う。

ブレイジアー氏は、現在の海岸に非常に似ている古代の岩石構造は、微生物が閉じ込められてから、堆積物がひどい熱や変形に晒されなかったことを示し、化石探しにとって最適の場所だと最初に感じた、と言う。ウェイシー氏や彼の同僚は、34億年前の古代海岸線を含む岩石構造を分析した。そしてこのような海岸が生命の最初の繁殖地であったかもしれないと、ブレイジアー氏は述べた。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の地質学者ブルース・ランガー(Bruce Runnegar)氏は、この発掘に参加していないが「この調査は地球最古の生命の最良の証拠のひとつを示した」と語った。