西オーストラリア州政府

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2011.09.02

西オーストラリア州穀物研究へ画期的合意

Terry Redman imag

農業食糧相/林野相/補正事業相
テリー・レッドマン(Terry Redman)

州政府と穀物研究開発社(GRDC)間での画期的な合意が締結された後、穀物研究のための粋を集めたナショナルセンターがパースに建設される。8月24日、テリー・レッドマン農業食糧相とキース・ペレット(Keith Perrett)GRDC会長は、オーストラリア穀物輸出イノベーションセンター(AEGIC)への資金提供についての合意書(Letter of Intent)に署名した。

AEGICはサウスパースに建設され、これにより調査開発プロジェクトが来年に始まる予定である。センターは最高水準の研究所、自動空調温室、植物育成環境コントロール室、灌漑実験農地等を併設する。また経済分析、戦略的市場情報、穀物品質管理、バイオセキュリティ、穀物加工等の研究やビジネスのシンクタンクとしての役割も担う。

「AEGICは、科学や技術革新の強力なハブとなり、オーストラリア穀物業界の競争力の強化に専念する」また「オーストラリア農業のために、科学者、経済学者、世界中の関連産業分野の専門家がパースに集結し、彼らの専門知識や技術を共有し、新品種、新技術、新しいアイデアを開発する」と州首相は述べた。

このAEGICについては、昨年5月州政府が国際的レベルの輸出穀物施設建設のために3,000万ドルを支出すると発表し、プロジェクトに投資するパートナー企業募集を始めた。農業食糧省とGRDCは、先の合意によりセンターでの研究開発プログラムに5年間でそれぞれ2,000万ドルを支出する。オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)を含む他の研究組織は、概ね今後5年間に1,500万ドルを提供することに同意し、これによりプロジェクトへ合計8,500万ドルが投入される予定だ。