西オーストラリア州政府

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2011.08.29

レアアースのマウント・ウェルド鉱床を正式開始

Colin Barnett image

西オーストラリア(WA)州首相
コリン・バーネット(Colin Barnett)

コリン・バーネット(Colin Barnett)州首相は、8月上旬にレアアースのためのマウント・ウェルド(Mt Weld)鉱床を正式に開始し、このプロジェクトは西オーストラリア(WA)州資源の歴史にとって重要な一里塚であると語った。バーネット首相は、ライナス社(Lynas Corporation)がこの1億ドル事業のために払った、過去10年間のヴィジョンや努力に対してお祝いを述べた。

「マウント・ウェルド鉱床は、中国以外での最初の大規模レアアース鉱床であり、同鉱床プロジェクトは、WA州のすでに多様で世界的にも重要な資源分野に、さらに新しい貴重な力を与える」「WA州は、これにより21世紀の最もエキサイティングな技術開発の地位を得ることができ、この鉱床では最大90人を直接雇用するだけでなく、年間採掘権料として少なくとも1,700万ドルをWA州に支払うことになる」とバーネット首相は語った。

レアアースは、最先端の材料として蓄電池やコンピュータ・高画質テレビ・携帯電話・音響装置等の電子機器に使われている。地球上ではレアアース単体で採れることはなく、分離が必要な希土類元素の言わば「カクテル」の中にあり、製品化には個体または結合させて使用する。

ラバトン(Laverton)の南35kmに位置するマウント・ウェルド鉱床は、世界で最も豊かなレアアースの鉱床として知られている。同鉱床は20年間の埋蔵量が見込まれ、第1期として年間約33,000トンのレアアース精鉱を生産する。

マウント・ウェルドで鉱石を製錬し、ライナス社のマレーシア・クアンタンにある(Kuantan)先端材料専門加工工場へ輸出され世界中に販売される。ライナス社は、すでに日本の双日株式会社との長期供給契約を締結した。

中国は、2010年の世界レアアース供給量134,000トンのうちの95%を供給し、2011年の総輸出割当枠を30,814トンとして、中国以外の国への加工レアアース供給を制限している。