コリン･バーネット州首相訪日報告

西オーストラリア(WA)州首相
コリン･バーネット(Colin Barnett)

コリン･バーネット州首相は3月5日-9日に日本を訪問した。しかしその直後に東日本大震災が発生し日本は多数の死者や甚大な被害を被り、この訪日報告も遅くなってしまったが、日本とWA州の長期にわたる信頼関係を再確認した重要なこの日本訪問について何点か報告をする。

まず兵庫県とWA州との友好提携30周年を祝って、WA州政府は3月6日(日)に淡路ファームパークにて兵庫県知事へ4頭のコアラを贈った。このイベントは日本のメディアに広く報道され、日本中で非常に好感を持って受け入れられた。

またバーネット州首相は、伴野外務副大臣や谷垣自民党総裁と会談を行い、ビジネス分野では国際石油開発帝石(株)、三菱商事(株)、新日本製鐵(株)、三井物産(株)、日本製鉄グループ、日本製粉協会の主な経営幹部との会談を行った。

そして大手企業13社の経営陣を招いたオーストラリア駐日大使主催の昼食会では講演を行った。国内廃棄物を加工処理することにより再生可能エネルギーに転換する東京の三菱廃棄物処理施設の視察ではWA州での可能性についての見通しを得ることができた。

この日本訪問により、日本政府及び産業界が可能な限り早急に鉄鉱石や液化天然ガス(LNG)の生産拡大を、WA州に対して期待していることが確認できた。また日本国内では食料自給が達成できず、食料安定供給は大きな問題であることも理解でき、この訪問によりWA州が資源、石油、食料、農業、教育、観光等の貿易・投資関連において日本との連携を拡大できることが認識できた。