コリン・バーネット州首相兼州開発省大臣は4月23日、ピルバラ地区ニューマン東部のBHPビリトン社ジンブルバー鉄鉱山及び処理拠点を正式にオープンした。バーネット州首相はBHPビリトンの西オーストラリア州(WA州)に対する貢献を祝福し、パートナーである伊藤忠商事㈱及び三井物産㈱の州への継続した投資に対し感謝を述べた。伊藤忠商事㈱、三井物産㈱のジンブルバー鉱山の権益比率はそれぞれ8%、7%となる。
「このプロジェクトはBHPビリトンのWA州鉄鉱業における継続した強い存在感を確固たるものとして示している」とバーネット州首相は述べた。この36億USドルプロジェクトは初めての生産を計画より半年前倒しで成し遂げ、2015年度の終わりまでに鉄鉱石を年間35百万トン(mtpa)生産予定で、将来的には55mtpaまで拡大できる予定だ。この新しい鉱山によりBHPビリトンのWA州での生産能力は220mtpaを超えることになる。
ジンブルバー鉱山のある土地の、古くからの持ち主であるNyiyaparliに住む人々との取り決めとして、BHPビリトンは先住民に対して研修、雇用そして契約の機会を提供したとバーネット州首相 は発表し、さらに「このプロジェクトの建設現場の作業要員はピーク時で2,500人となり、継続的な稼働のためにはさらに1,000名が必要となるだろう」と述べた。
WA州の2012-13年の鉄鉱石輸出量は5億1,300万トンで前年の12%の伸びであった。564億ドル産業である鉄鉱業は州に36億5,000万ドルの鉱山使用料をもたらした。
ジンブルバープロジェクトは最新の地ならし機、主軸の路線からジンブルバー拠点への線路、4百万トンの収納能力のある貯蔵庫、最新の圧砕機そして最新の鉱石処理工場を備える。
州政府は、鉱山開発への支援や必要な承認が万端に整っているかなどBHPビリトンと緊密に働いてきているとバーネット州首相は述べた。