7月2日BHPビリトンとジョイントベンチャーの従業員、顧客がWA州ポートヘッドランドで鉄鉱石の対日輸出が10億トンを越えたことを祝した。BHPビリトン鉄鉱部門責任者ジミー・ウィルソン氏、BHPビリトンマーケティング責任者マイク・ヘンリー氏、及びジョイントベンチャーパートナーの伊藤忠商事㈱、三井物産㈱は日本向けの貨物船SAIKO(彩虹)の前でこの記念すべき節目を祝賀した。
ヘンリー氏は日本の産業転換や経済成長の促進において双方向貿易の重要性を認識し次のように述べた。「1960年代後半から1970年代にかけて、日本は製鋼業、重工業、技術や電子工学の専門知識を生かして経済大国へと成長した。日本の経済成長に伴い、我々が輸出した鉄鉱石は自動車、電車や鉄道のような高品質な工業製品となりオーストラリアへ戻って来て、我々は資源産業に依存するようになった。今日、我々がピルバラ地区から輸出する高品質な鉄鉱石は日本が技術や高性能で世界を牽引する最先端製鉄業にとり必要不可欠な材料となった。」
ポートヘッドランドで開催された記念式典でウィルソン氏はピルバラ地区開発への日本の貢献を評価し「BHPビリトンは1966年に日本向けの鉄鉱石の初積出を行い、それから長期にわたり日本の国造りに貢献できたことを誇りに思う。我々はまたピルバラ地区鉄鉱石産業の成長における日本の果たしてきた役割に大変感謝している。我々のジョイントベンチャーパートナーの伊藤忠商事、三井物産は資金面で貢献しており、また商社として日本市場への重要な架け橋である。」
2013年、BHPビリトンはジンブルバー鉄鉱山の利権15%を伊藤忠商事と三井物産に15億USドルで売却することに合意した。この合意は伊藤忠商事と三井物産のBHPビリトンのピルバラ地区鉄鉱石操業に対する興味を同様にさせることを狙いとしており、操業は直接的もしくは柔軟に行われる予定だ。協定の一部に伊藤忠商事と三井物産は500万トンを超える年産量プラス将来的な生産量増加の際、割当てを受取ることになっている。
今年初旬のジンブルバー鉄鉱山開業によりBHPビリトンのWA州鉄鉱石産出量(WAIO)は年間2億2,000万トンを超えた。ジンブルバー鉄鉱山の鉄鉱石産出量を年間5,500万トンまで拡大する長期的かつ低コストオプションやサプライチェーンの障壁をより減らすことがWAIOを年間約2億7,000万トンまで生産可能にする十分な資金のために期待されている。
「我々は顧客、従業員、先住土地所有者とよい関係を築いており、伊藤忠商事、三井物産はこれからもWA州経済発展にとり不可欠であり続けるだろう」とウィルソン氏は述べた。 https://www.youtube.com/watch?v=limj8N56sV8