西オーストラリア州政府

ニュース


2015.08.05

新規石油プロジェクト開始 — キンバリー地域

 Eric-Streitberg-Ungani-oil-field_550-

西豪州キンバリー地域において約30年振りとなる新たな石油開発がビル・マーミオン財務大臣鉱山石油担当により7月30日、公式に発表された。キンバリー地域カニング堆積盆地内ブルームから東へ100kmに位置する油田が発見されたのは2011年10月。西豪州の陸上油田での商業生産開始に日本企業が参加する初めての事例となる。

三菱商事とブル・エナジー社のジョイントベンチャーが手がけるウンガニ(Ungani)陸上油田開発はキンバリー地域にいくつもの経済的利益をもたらすと期待されている。「このプロジェクトは地域の先住民や地元企業、そして西豪州全体にとり様々な機会と利益をもたらすだろう。また、石油・ガス産業がいかに地域社会すべての分野へプラスの利益をもたらせるかという素晴らしい例だ。」とマーミオン大臣は述べた。

マーミオン大臣によると、プロジェクトの初期生産量は日量199㎥もしくは1,250バレルの予定だが、将来的には日量477㎥もしくは3,000バレルへの生産拡大を目指している。ウンガニ油田の低硫黄原油は極めて高品質であり、アジア太平洋において安定的な需要が期待されている。ジョイントベンチャーは三菱商事グループの石油トレーディング会社、ペトロダイヤモンド・シンガポール社を通じて主に東南アジアの石油精製会社へ販売を拡大する予定だ。

マーミオン大臣は「このプロジェクトの新規油田の発見から現在の石油生産施設建設までの成功に続き、同等のジョイントベンチャーパートナーらが石油貯蔵拡大のため探査に着手しており、彼らはプロジェクトの拡大を確信している。」

また、このプロジェクトは西豪州キンバリー地域において主要な石油ガス生産者になるという企業戦略の重要な鍵となったと大臣は付け加えた。