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2016.02.16

資源開発を推進する豪州最大のコアライブラリー

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730万ドルプロジェクトのパース・コアライブラリー拡張工事が間もなく終了し、豪州最大かつ最新のドリルコア施設がパースに誕生する予定だ。1月29日には、510万ドルをかけ主要工事段階に入り、ビル・マーミオン西豪州財務大臣/鉱山石油担当、マティアス・コールマン豪州連邦金融大臣は、歴史的に重要な図書館は新資源の発見を推進する施設を増やし、近代化されより大きくなると発表した。

「コアライブラリーの場合、とにかく大きいに越したことはない。図書館拡張プロジェクトは連邦政府からの120万ドルの補助のおかげで、連邦政府主導の施設というだけでなく、世界クラスの探査資料を生み出すことができる。業界が直面する課題に関して、新規の鉱業・石油開発、雇用やイノベーションを促進するため政府も全力を尽くすことが重要だ。」とマーミオン大臣は述べた。

図書館には政府や業界、オンショア、オフショアでの石油探査や探鉱補助金スキーム(Exploration Incentive Scheme)共同基金による探査でのドリルコアサンプルが1890年代のものから保有されており、その長さは現在500kmを超す。今回の拡張工事で敷地面積は3,500㎡増えるため追加14,300パレットつまり、1,000km分のコア保有が可能となる。

地質学者が調査するスペースも拡張し、オンライン・コアライブラリー製作に使用してきたHyLogger高速分光イメージングシステム用の施設も拡張予定だ。

「連邦政府は石油データサンプルを世界水準で維持管理することの重要性を認識している。図書館の再開発プロジェクトに直接貢献できることを嬉しく思っている。」とコールマン大臣は述べた。

鉱業・石油関連企業をはじめ、探鉱、研究者は探査プログラム推進のためにこの施設をよく利用しており、図書館内部にあるコアサンプルの見学者数は2006年以来300%増加している。

パース・コアライブラリーはオーストラリア・オフショア石油データおよびコア博物館の西部拠点でもあり、国内オフショア掘削による連邦政府管理下の石油コア全体の2/3を所蔵している。国内石油コアは西オーストラリア州立地質調査所 (GSWA)、オーストラリア地球科学機構(GA)、オーストラリア・オフショア石油タイトル管理部門(NOPTA)の間での合意に基づき所蔵されている。

「コアライブラリープロジェクトは州政府による1億3,000万ドルの探鉱補助金スキームと連動しており、探査に焦点を当てることで、コアライブラリーで得られる情報により業界は数百万ドルを削減できる。」とマーミオン大臣は述べた。

図書館拡張プロジェクトは2016年11月に完成予定。