西オーストラリア州政府

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2016.03.15

ゴーゴン初のLNG来週出荷

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シェブロンは3月7日、西オーストラリア州北西沖のバロー島(Barrow Island)のゴーゴン・プロジェクトでLNGおよびコンデンセートの生産を開始したと発表した。第1号LNGは来週船積みされる予定だ。

540億ドルのゴーゴンLNGプロジェクトはオーストラリア史上最大の資源開発であり、シェブロンをオペレーターとし、シェブロンオーストラリア(47.3 %)、エクソンモービル(25 %)、シェル(25 %)、大阪ガス(1.25%)、東京ガス(1%)そして中部電力(0.417%)によるジョイントベンチャーだ。

ゴーゴン・プロジェクトは州北西沖130kmと220km中間のグレーターゴーゴン地域に位置するゴーゴンとJansz-loガス田から供給される。それにはバロー島の年産量1,560万トンのLNGプラント、二酸化炭素注入プロジェクト、州へ300TJ/日を供給する能力のあるガスプラントを含む。

「特にアジア太平洋地域において長期のLNG安定供給は重要で、今回の発表は関係するすべての人にとり重要な節目となった。まずは、今回の達成にシェブロン全従業員を褒め称えたい。そして多くのサプライヤー、請負業者、そしてプロジェクトの計画から実施に至るまでの間に関わった世界中の数多くの人たちの協力に感謝したい。」とシェブロン会長兼CEOのジョン・ワトソン氏は述べた。

プロジェクトはトレインと呼ばれる3つの生産施設において2017年後半までにフル稼働する予定。オーストラリア石油探鉱開発協会(APPEA)によると豪州は2018年にはカタールを抜き世界最大のLNG輸出国になると予測されており、10年後にはLNG年生産量総計が8,500万MT以上となるガス輸出プロジェクトを10件抱えることになる。

ゴーゴン・プロジェクトにより、シェブロンは2020年までに世界最大級のLNGサプライヤーとなる。特に、シェブロンオーストラリアのプロジェクトはアジア太平洋地域の増大するエネルギー需要を満たすのに最適で、ゴーゴンおよびウィートストーン・プロジェクトのシェブロンオーストラリアが利権を持つLNGの80%以上はすでに、アジア太平洋地域の顧客との売買契約が成立している。

シェブロンは総合エネルギー企業の世界最大手の一つで、支社を通じてオーストラリアでは60年以上の歴史がある。シェブロンオーストラリアはゴーゴンおよびウィートストーン・ガスプロジェクト発を先導し、ノースウェストシェルフ・ベンチャーの1/6の利権を保有している。また、バロー島にある豪州最大のオンショアガス田を運営し、国内オフショア探査への多額の投資企業でもある。