西オーストラリア州の新しい情報通信技術(ICT)戦略は、一連の技術の進歩を活用し政府サービスのコストダウンを目標としている。5月下旬、政府全体のデジタル戦略「Digital WA strategy」を発表したビル・マーミオン西豪州開発大臣/財務・イノベーション担当は、州の人々がいつでも、どこからでも高品質なサービスへ簡単にアクセスできるようになる実用的な構想だ述べた。
「政府事務所まで来所したり電話をかけたりする必要はなく、いつでも、どこからでも、コンピューターや携帯電話、タブレットからインターネットを通して関連のある州政府サービスを確実に入手できることを想像してみて欲しい。オンラインで単に支払いをするだけでなく、必要な政府関連の最新情報やデータを入手できる。それが、Digital WAが完全施行されれば可能になることだ。」
「また進化する市場のニーズに対応するため、政府のオープンデータを活用し、新規の製品やサービスを生産している起業家やスタートアップ企業の活躍にもDigital WAは役立つだろう。Digital WA戦略は、今後4年間これらの変化を誘導するだろう。」とマーミオン大臣は述べた。
2016-20年のDigital WA戦略は、公共部門やICT業界と協議し開発された。クラウド、障害復旧、デジタル・セキュリティ、相互運用性、デジタル・サービスの指針に裏付けされている。Digital WAは、政府機関が各プロジェクトを計画通りの期間、予算内に完成できるように計画、投資、ICT活用するための明確な方向性を示す。
「弊州のICTは革新、協力、変革を合言葉に戦略成功を確実にするため、すでに始まっている。昨年11月、GovNext-ICTプログラムを発表し政府機関のクラウドへの移行を支援し、運営費/維持費の削減、全ての政府機関を一つの政府ネットワークに連結し、以前は不可能であった相乗効果を可能にした。」とマーミオン大臣は述べた。
Digital WAの主要業績評価指標の一つは、2020年までに75%の政府関連取引をオンラインで行うこと。政府の情報関連部門が、100を超える州の政府関連機関と協力し、共通の窓口へと移行しクラウドサービスを利用することによりコミュニティの変化するニーズに対し、より迅速な対応が可能となる。
Digital WAについての詳細はこちらをご覧ください: http://gcio.wa.gov.au/initiatives/digital-wa-state-ict-strategy/