西オーストラリア州政府

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2016.08.12

現在・過去・未来をつなぐ新州立博物館

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コリン・バーネット西オーストラリア州首相は、ブルックフィールド・マルチプレックスとオランダ企業OMAおよび豪企業HASSELLの建築チームが、世界に誇る新しい西オーストラリア州立博物館の建築設計の契約を請け負ったことを発表した。州や国を超え、国際的な呼び物となるよう設計される新博物館は、現代的な建物と歴史的建造物をつなぐ大規模な構造のなかで来場者に忘れられない経験を提供する。

新博物館建設への4億2,830万ドルプロジェクト予算には、建築・設計費、既存の歴史的建造物の復元工事費、ウェルシュプールのハリー・バトラー研究センターの改修費、展示、コンテンツの設計・制作費および公共の場所に展示する芸術作品への費用が含まれる。完成初年度には80万人以上、2020-21年までに140万人の来場を見込んでいる。

バーネット首相はデザインを公表し、州の人々にとり心踊る時期だと述べた。「新博物館は、大胆かつ独創的の構想のもと、開放的なロビー、パース中心街や主要な歴史的建造物とのつながりを見渡せる広々としたギャラリーを備える。州の人々はパース中心部に活気ある新しい文化施設を創り出す、またとない機会を共有するだろう。そして世界中の人々の、ユニークな弊州への見方を変えることになるだろう」。

新博物館は既存のものより4倍近くの大きさになる予定で、超大型展示用の1,000㎡のスペースを含む総面積7,000㎡のギャラリーを備える。また、教育用のスタジオや 科学者や学芸員の仕事の様子を見ることのできるエリア、博物館グッズを販売するお店や飲食店も入る予定だ。

ジョン・デイ文化芸術担当大臣は、新博物館の建設は目印となる建物を建築するというだけでなく、来場者を魅了し体験型展示を行う生き生きとした建物を作ることでもあると述べた。

またデイ大臣は、共有する物語を形作る州民参画の州規模プログラムとともに新博物館は「人優先」の姿勢をとっていると述べた。「州特有のアボリジニ文化、多様な多文化の歴史、類稀な環境や驚くべきほどの生物多様性を知るための入り口となり、それらすべてが世界的に認められた、州立博物館の科学的および文化的研究により裏打ちされている。」と述べた。

プロジェクトは効率性と持続可能性を柱とし、パース文化センター地区全体の節電を支援するため、太陽光発電と水熱交換システムを組み合わせた革新的なエネルギソリューションを持つ。

バーネット首相によると、初期の現場工事は数カ月以内に開始される予定で、建設工事は2017年初旬に開始予定だ。このプロジェクトは約3,300人の雇用を生み、建設段階では約1,800人が現場で働くこととなる。新博物館の完成は2020年を予定している。

詳細はこちらをご覧ください。 http://www.museum.wa.gov.au/new-museum