西オーストラリア州政府は、Tianqiリチウム・オーストラリア社による4億ドルプロジェクト、リチウム加工施設建設計画(於:クイナナ(Kwinana))を歓迎した。ビル・マーミオン州開発大臣によると、プロジェクトは2年間の建設工事期に500名、稼動期には115名以上の雇用を創出する見込みだ。
「リチウム需要は、再生可能エネルギー貯蔵や電気自動車用バッテリーへの使用増加により急増している。西豪州は25年以上にわたりリチウムの採掘および輸出実績があり、プロジェクトは、付加価値のついた二次加工を地元サプライチェーンに導入している。州内で産出される鉱物から、より付加価値の高い製品を製造することを重要視しているため、成長を続ける州経済にとり素晴らしいニュースである。」とマーミオン大臣は述べた。
テリー・レッドマン地域開発大臣/土地担当によると、Tianqi社はLandCorpが管理する州の最重要産業地区Western Trade Coast内の20ヘクタールの土地を借りるようだ。「Western Trade Coastはすでに、防衛、石油/ガス、製造業など実に様々な事業や産業の本拠地であり、この産業地区内に入ることでTiangi社は、プロジェクト成功に必要なすべてのインフラやサービスにごく接近できる。」とレッドマン大臣は述べた。
プラント建設は来月開始され、2018年下旬には完成予定だ。完成すれば年間24,000トンの水酸化リチウムを処理できる。州開発省は、プロジェクトに関する承認を進展させることでTiangi社を支援している。
Tiangiリチウム・オーストラリア社はバンバリー南西のグリーンバッシズ鉱山(Greenbushes mine)を運営するタリソン・リチウム・リミテッド社(Talison Lithium Limited)の51%を所有している。この鉱山は主にTianqiの中国工場へリチウムを供給しており、昨年は世界の総供給量の35%以上を占めた。同鉱山の生産量は拡大傾向で新クイナナ工場を下支えするだろう。