西オーストラリア州環境保護局(EPA)は、ピルバラ地区で鉄鉱石を輸送する「スカイレイル」を開発するというミネラル・リソーシズ社の計画を承認した。同社は、ニューマンの北西90Kmに位置するIron Valley鉱山からポートヘッドランド内港へ鉄鉱石を運搬する「ピルバラ・バルク鉄鉱石輸送システム(BOTS)」を提案した。
BOTSの設計は、プレキャスト・コンクリート基礎構造に架かる梁の上に据え付けられた高架構造物を含み、既存の地表を走る鉄道に取って代わるだろう。専用の電源車と貨車はディーゼルとガソリンの2系統燃料発電システムを使い鉄鉱石を運搬する。インフラ支援も含むこのプロジェクトは、パースを拠点とする管理センターで自律的に監視される。ミネラル・リソーシズ社は、地表高くに設計したことにより水流への影響を最小限に抑えることができ、また建設中に荒廃した地域の復旧も計画していることを発表した。
また環境への影響を最小限にするため、プロジェクトのための線路や作業員のための仮設小屋、地下水汲み上げ機など既存の鉄道インフラも利用する予定だ。EPA局長トム・ハットン博士によると、EPAはミネラル・リソーシズ社の提案に対し、動植物の生態など4つの主要環境要因に対し検証を行い、承認した。また、新しい鉄道システムは、既存の鉄道運搬システムに比べ少ない開墾で済むことも報告された。
EPA報告書は、アルバート・ジェイコブ西オーストラリア州環境大臣が最終決定を下す前に10月3日までの2週間、公表されている。