州政府の1,600万ドル「西オーストラリア州地域映画基金」により州は国際映画業界において脚光を浴び、今年、話題の長編映画2作品、ゴールデンタイムのテレビドラマシリーズ1作品が、州内で撮影されることとなった。「撮影決定は映画基金の魅力を強調し、州映画業界にとり素晴らしい機会だ。基金開始から8ヶ月で、初のハリウッド並びに英国とのフィーチャー映画、および国内の人気テレビドラマシリーズの撮影を確実にした」とジョン・デイ西豪州文化芸術大臣は述べた。
1作品目は、映画「Wonderful Unknown」で、結婚生活に行き詰まったアメリカ人主婦アニーが母の遺灰をまくため、自由奔放で冒険好きな親友とオーストラリア奥地への旅へ乗り出すというものだ。
「Wonderful Unknown」は西豪州を世界的に、特にアメリカ市場に宣伝する真の可能性を持っている、とデイ大臣は述べた。物語の中心地はブルームの「月への階段」といわれる自然現象が見られるケーブルビーチだが、撮影はカナナラ、エマ渓谷を含むエル・クエストロ原生公園や伝説のギブリバーロードなど奥地のルートでも行われる。製作は、ビクトリア州を拠点とするジェームズ・ホッペ(James Hoppe)、ジョン・ファインモア(John Finemore)がハリウッド・プロデューサーのメイソン・ノヴィック(Mason Novick:「JUNO/ジュノ」、「(500)日のサマー」)と共に行う。
2作品目は、ティム・ウィントン(Tim Winton)のマイルズ・フランクリン賞受賞作、およびブッカー賞候補作となった小説「Dirt Music」をもとに脚本化した長編映画だ。この作品は妻に先立たれた男とその2人の小さな子供とともに平凡な町に暮らす、型にはまらない女性ジョージア・ユトランドが、謎めいたよそ者であり密漁者のルー・フォックスと出会い、彼女の人生の目的を再び呼び起こさせ、この思いもよらない親近感が二人が本当に属しているものを発見させるという物語だ。
テリー・レッドマン西豪州地域開発大臣は、どちらの映画プロジェクトも州の素晴らしい観光資源を紹介し、州の映画業界、俳優、エキストラ、特にミッドウェストおよびキンバリー地区の地元企業へ重要な経済的かつ創造的な機会をもたらすだろうと述べた。「Dirt Music」は、久々にミッドウェストで撮影される主要映画 となる。プロデューサーは、アカデミー賞候補でBAFTA受賞のフィノーラ・ドワイヤーおよびアマンダ・ポージー(Finola Dywer、Amanda Posey :「ブルックリン」、「17歳の肖像」)およびアンジー・フィールダー(Angie Fielder:「LION ライオン25年目のただいま」、「Wish You Were Here」)で、監督はグレゴール・ジョーダン(Gregor Jordan:「戦争のはじめかた」、「ケリー・ザ・ギャング」、「トゥー・ハンズ 銃弾のY字路」)、脚本ジャック・ソーン(Jack Thorne:「ワンダー Wonder」、「 The Last Panthers」)で製作される。
3作品目は、間もなく発表されるゴールデンタイム放映予定の6話連続オーストラリアテレビドラマシリーズで、プロデューサーをグリアー・シンプキン(Greer Simpkin:「Jasper Jones」、「Goldstone」、 「The Secret River」)およびデイビッド・ジョージー(David Jowsey: 「Jasper Jones」、「Goldstone」、「Mystery Road」、「Satellite Boy」) が務める。6話全てが象徴的なキンバリーの牧畜業を営む田舎町で撮影される。レッドマン大臣によると、製作準備段階および撮影期間を含めて、3作品合計で約51週間が州に費やされることとなる。
「以上が映画基金の全てであり継続を支援している。これにより州内の広い地域で映画製作に関する技術や雇用を増やすことができる。これまでは、映画製作は地域ロイヤルティ補助金を通して支援されてきた。例を挙げるとベン・エルトン(Ben Elton)の「Three Summer」や「RED DOG: True Blue」、「 Breath」そして「Jasper Jones」などだ。映画製作により地域はまとまり、地元経済には多大なる経済効果がもたらされる」とデイ大臣は述べた。
西オーストラリア州地域映画基金:http://www.screenwest.wa.gov.au