シェブロンは3月下旬、ノース・ウェスト沖のゴーゴンLNGプロジェクト(540億米ドル)第3最終トレイン で生産を開始したことを発表した。これによりバロー島プロジェクトの操業者は、計画通りの生産能力に到達するという軌道に乗り大きな節目を迎えた。1年前の第1トレイン、2016年10月の第2トレインに続く生産開始となる。
3トレイン合計で年間1,560万トンの輸出用LNGを生産する計画で、一方ゴーゴンの州用ガスプラントは一日あたり300TJの供給能力を持つ。
シェブロン・オーストラリア、ナイジェル・ハーン社長は次のように述べた。ゴーゴンは西豪州およびアジア太平洋地域の顧客へ重要な新エネルギー源を供給し、オーストラリア経済へ多額の投資を行っている。今回の発表はゴーゴン・ジョイントベンチャー企業、全従業員、顧客、政府そしてプロジェクトの全段階において携わるすべての人にとり重要な節目であり、大変誇りに感じることだろう。
「私たちは安全で信頼できるサプライヤーであるために尽力しており、今後数十年にわたって、よりきれいに燃焼する天然ガスを供給することを楽しみにしている。パートナー企業と共に、ゴーゴンプロジェクトからもたらされる大きな経済的利益を分かち合いたい」
ゴーゴンプロジェクトはシェブロン(47.3%)、エクソンモービル (25%)、 シェル (25%)、 大阪ガス (1.25%)、 東京ガス (1%)、JERA (0.417%)によるジョイントベンチャーである。
ゴーゴン第3トレイン生産開始の一方で第2トレインは一時的な生産停止となった。シェブロンによると、トレインの信頼性を高めるために計画された転換だという。2016年5月シェブロンは、バロー島ゴーゴンLNGプロジェクト第4生産ライン建設について連邦政府から環境承認を得た。もし第4トレインが加わればゴーゴンプロジェクトは、年間1,630万トンを生産する5トレインを備えるノース・ウェストシェルフを抜き、豪州最大のLNG生産プロジェクトとなる。承認は2070年1月1日まで有効。
写真:ゴーゴンLNGプロジェクト第3トレイン建設(シェブロン所有)