働き蜂が西オーストラリア州の「蜂蜜ゴールドラッシュ」の影にいる。健康に良い蜂蜜(Medicinal honey)は養蜂業界の新しい業界用語であり、新たな検査により抗酸化物質や抗菌性を含むことが明らかとなった州産ジャラハニー(jarrah honey)、マリーハニー(marri honey)は、世界的に需要が急増している。
ニュージーランドの有名なマヌカハニー(manuka honey)の健康効果を上回ることが発見されたこの貴重な蜂蜜は、現在アジア市場で1キロあたり1,000ドル相当で取引されている。
西豪州の厳しい検疫法により州のミツバチは害虫や病気の影響を受けず、州産蜂蜜が抗生物質や農薬に汚染されていないことを証明する。
蜂蜜ゴールドラッシュを推進するのは、業界や食品試験所ChemCentreが州政府の補助金50万ドルで開発した新たな認証プロセスで、これはジャラハニーやマリーハニー、レッドガムハニーとしても知られている州特産の一種類の花から採取される蜂蜜の健康効果を初めて証明した。
ChemCentre主任食品科学者ケン・ドッズ氏は、彼の研究によりジャラハニーやマリーハニーが西豪州特有の蜂蜜であり、マヌカハニーより高いレベルの抗菌作用を持っていることを証明したと述べた。
また州最大の蜂蜜供給会社、Capilano-Wescobee社の西豪州部長マイケル・ベルマン氏によると、州産のかけがえのない蜂蜜の健康効果はすでにアジア市場での価格高騰に影響している。州内で年間4,000トンの蜂蜜を生産しているが、アジア市場は州産蜂蜜に熱狂しており、その需要にとても応えられていない。
また、マリーハニーの州卸売価格はこの3ヶ月で50%急上昇し、キロあたり10ドルとなり、ジャラハニーは抗菌性のレベルによりキロあたり50-100ドルと高騰している。
西オーストラリア大学が率いるCo-operative 研究センターもまた、蜂蜜ブームを推進しており養蜂業界の価値や能力を引き上げる準備が整っている。
センター広報職員のリズ・バーバー氏は、州産の蜂蜜および関連製品の価格はその特有さや純粋な高品質を反映しておらず、州のミツバチは世界で最も健康的であると述べた。
出典: Perth Now