西オーストラリア州政府

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2017.11.24

ウィートストーン発の初LNG日本に到着

シェブロンは、西オーストラリア州オンスロー西12kmに位置するウィートストーン・プロジェクト(340億米ドル)のLNG初出荷を、運用する船舶に最近加わった最新鋭のLNG運搬船6隻のうちの1つ「Asia Venture号」で行った。シェブロン主要バイヤーの1社である株式会社JERAへ出荷される運搬船は、2017年10月31日にアッシュバートン港を出発し、翌11月12日に千葉県にある東京電力フュエル&パワー株式会社の富津LNG基地に到着した。

JERAは年間520万トンのLNG長期売買契約を締結後、ウィートストンLNGプロジェクト最大の購入企業となる。JERAはまた、パンパシフィックエネルギー株式会社のオーストラリア子会社PE Wheatstone Pty.Ltd.を通じて本プロジェクトに参加し、プロジェクトの立ち上げに貢献した。三菱商事株式会社、日本郵船株式会社、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構も共同出資しており、九州電力株式会社も本プロジェクト合弁企業の一つである。

アッシュバートン港内ウィートストン・マリーン・ターミナルからのLNG輸出開始により、新しい港湾施設はシェブロン・オーストラリアからピルバラ港湾局へ譲渡される。ウィートストーン・プロジェクト州開発契約の下、シェブロン・オーストラリアは州所有の港湾建設費をすべて提供してきた。多額の港湾施設開発は、312haの共用エリア、インフラおよび250㎢の港海域を含む。

これからはピルバラ港湾局が船回し場を含む水路において全責任を負い、今後12ヶ月以内にシェブロンにリースされていないすべての地域を引き継ぐ予定。

ウィートストーン・プロジェクトは、年間総計890万トンの処理能力を持つLNG処理トレイン2基および日産200TJの国内ガスプラントを含む。プロジェクトがフル稼働すれば、シェブロンはLNG1,580万トンを年産する豪州最大のLNG生産企業となると予想されている。フル稼働時、シェブロンが所有するゴーゴンおよびウィートストン施設は、国内ガスを一日あたり500TJ生産し、現在の西豪州供給量の約50%を占めることになる。

リタ・サフィオティ西オーストラリア州運輸・計画・土地大臣は、次のように述べた。「わずか数週間前のLNG初生産に続き、この初出荷の到着はウィートストン・プロジェクトの主要な節目となる。またアッシュバートン港施設など港湾インフラ強化を行っている州にとっても重要な節目である。将来的に、近くのアッシュバートン・ノース戦略的産業地域の供給可能な土地により、他プロジェクトや企業が世界へ向けその商品を輸出するのに港を利用することを期待している」。