レアアース資源開発を行う豪州ライナス社(Lynas Corporation Limited)は、西豪州マウント・ウェルド鉱山での労働者数を引き続き増加し、ラバートン(Laverton)にある鉱石処理施設(コンセントレーター)の処理プラント能力を倍増させる予定だ。
CEOアマンダ・ラカーズ氏(元テルストラ社(Telstra)幹部)の下で過去2年間、驚くべき改善を遂げたライナス社は、ASX200へ返り咲き、貴重なレアアースであるネオジム(neodymium)、プラセオジム(praseodymium)の月生産量を4月から来年1月にかけて500トンから600トンへ増産する3,500万ドルプログラムを推し進めてきた。
このプログラムにはマウント・ウェルド鉱山の処理能力を年間242,000トンから443,000トンへ拡大するための1,400万ドルの支出を含む。
ライナス広報によると、3月中旬に開始し3ヶ月で完成させる予定の建設に先立ち、フルタイム労働者を現在の70名からすでに79名へと増加した。「マウント・ウェルド鉱山の生産量を引き続き増加させるため、徐々に雇用が増加すると予想している」。
ライナス社はまた、マウント・ウェルド鉱山の探査や採掘に1,500万ドルを費やしており、2回目の採掘に向けた準備が進行中だ。レアアースは、まずマウント・ウェルド鉱山で産出され、その後マレーシアの最終処理工場へ運搬される。
市場は中国で厳重に管理され、電気自動車などのレアアースを使用する製品への需要が増加するにつれて、ライナスは供給を管理し、生産予測を支える長期契約を目指すようになり、すでにドイツの多国籍企業Boschとの契約を締結している。
出典: The Western Australian