西オーストラリア州政府

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2018.08.13

重希土類処理パイロット・プラント始動

アラナ・マクティアナン西オーストラリア州地域開発大臣は、ノーザン・ミネラルズ社(Northern Minerals)ブラウンズ・レンジ重希土類処理パイロット・プラント(Browns Range Heavy Rare Earths pilot processing plant)を7月27日に正式にオープンさせ、州テクノロジー・メタルの新たな時代の幕開けとした。ホールズ・クリーク(Halls Creek)南東165kmに位置するパイロット・プラントは今後3年間で18万トンの重希土類鉱石を処理する。

西豪州ノース・ウェストは、電気自動車や風力タービン、産業用ロボットなどの新たな技術に必要な高純度重希土類ジスプロシウムおよびテルビウムの世界最大級の産地である。ブラウンズ・レンジは、中国以外で初の重希土類生産地となる。

このプロジェクトは、建設段階ですでにキンバリー地域に62名の雇用を創出しており、今後3年間の稼働段階にはさらに33名の雇用が追加される予定だ。パイロット・プラント・プロジェクトにより、ノーザン・ミネラルズ社は、鉱石の地質や加工特性の詳細について、また長期供給販売用の混合希土類炭酸塩の生産について調査することができる。

パイロット・プラントは、本レアアース・プロジェクトの最終的な全面操業の15%を生産でき、年間2,000万ドルの売上が期待されている。ノーザン・ミネラルズ社は、豪州産重希土類を世界中のユーザーに紹介するのに、このパイロット・プロジェクトによる生産物を利用することができる。これにより当社は、計画中の大規模全面開発の需要を測り、経済的および技術的実現可能性について、より効果的に測定することが可能となる。全面操業は2020−21年に開始される予定。

当社はまた、世界的により広範な市場に向け販売できるよう、さらに最終処理についても検討中だ。

アラナ・マクティアナン西オーストラリア州地域開発大臣のコメント:

「テクノロジー・メタルは21世紀の鉱物であり、西豪州には世界最大級の鉱脈がある。ブラウンズ・レンジ・パイロット・プラントの始業は、本産業にとり大きな節目となり、キンバリー地域および州にとり主要な雇用創出事業となるだろう」。