9月1日夜、ANAによる成田—パース間の直行便が満席の184名を乗せ、初めてパースに到着した。この新路線により、西オーストラリア州への訪問者の増加、観光業の発展および、雇用創出が期待される。
ポール・パパリア西オーストラリア州観光大臣は、リチャード・コート駐日オーストラリア大使や、その他一般客とともに、第一便に搭乗した。パース到着後は、マーク・マガウワン西オーストラリア州首相、ANA幹部らによる出迎えや、伝統的なアボリジニダンスが披露され、温かい歓迎を受けた。
マタガラップ橋(The Matagarup Bridge)やオプタス・スタジアム(Optus Stadium)も、青く光りANA初便のパース到着を歓迎した。
初便は成田空港を9月1日午前11時10分(現地時間)に飛び立った。離陸に先立ち、和太鼓演奏やテープカットセレモニーなどが行われた後、パパリア大臣、コート大使により、搭乗客に西オーストラリア州ロットネスト島にのみ生息するクオッカのぬいぐるみや、ロットネスト島へのフリーチケットなどが手渡された。
日本での就航キャンペーンとして、最高時速160kmに到達する京成スカイライナーにはクオッカの写真が貼られ、「世界最速のクオッカ」が乗客を成田空港と都心間を運ぶ。
ANAは、カンタス航空が直行便を休止した2011年以来、初めてのパースー日本間の直行便を就航することとなり、両都市を約9時間で結ぶ。現在のマガウワン政権、西オーストラリア州政府観光局、オーストラリア政府観光局およびパース空港の支援により就航が実現した。
直行便は、ボーイング787-8ドリームライナーにて毎日運行し、ビジネスクラス32席、プレミアム・エコノミー14席およびエコノミー138席、合計184席を備える。
直行便の就航は、人気歌手で役者のNissyにより日本国内で広くキャンペーンが行われた。西オーストラリア州政府観光局、オーストラリア政府観光局とANAがピナクルズ、キングスパーク、ロットネスト島、フリーマントル、スワンバレーを特集したキャンペーンは、現在ANAのホームページやソーシャルメディア各種で展開されている。
新路線導入により、パースはANAのオーストラリア直行便路線の2番目の都市となり、西オーストラリア州観光業界への関心の高さをうかがわせる。
直行便は毎日それぞれ現地時間で、成田空港を午前11:10に出発し、午後8:15にパース空港に到着する。その後、午後9:45にはパースを出発し、成田空港に翌日午前8:25に到着する。
成田—パース間の往復航空券は、税込でエコノミークラスで$861〜、プレミアム・エコノミー$1,561〜、ビジネスクラス$3,521〜となっている。
パースから東京へ向かう初便には、州産の生鮮食品 — アボカド2.5トン、生花2.6トンや冷蔵肉1.5トン等が積み込まれ、州産品の直送便としての役割も期待される。
マーク・マガウワン西オーストラリア州首相のコメント:
政権についてすぐ、パースへの直行便を確保すること、そして州観光業を復活させることに取り組んできた。この東京発直行便のような新路線就航は、州観光業拡大に必須で、観光客や投資を誘致し、雇用創出にも役立つ。
成田—パース間直行便の就航に関わった全ての人に心からの祝福を送りたい。
今年初旬にANAへ新路線開業への感謝と、プロモーションのため日本を訪問した。本日、こうして完売した初便をパースにて共に迎えられたことを嬉しく思う。
今後3年間で、日本から約76,000人がパースを訪れる予測があり、州経済に1億7,500万ドルの経済効果と、数百の新規雇用創出をもたらすだろう。
ポール・パパリア西オーストラリア州観光大臣のコメント:
成田—パース直行便の第一便に搭乗し、西オーストラリア州への初めての乗客を歓迎できたことを誇りに思う。直行便就航により、東京からパースへのアクセスが格段に向上したことは、日本人観光客にとり大変な魅力となるだろう。
さらに西オーストラリア州ではちょうど、特に日本人観光客に人気のある、ワイルドフラワーシーズンが始まるところだ。実際、弊州は日本人観光客が求める、美味しい食事やワイン、地元の料理や生産物のほか、世界に誇る美しい海岸線、自然そして特有の野生生物等の全てを提供することができる。
サイモン・バーミンガム オーストラリア貿易・観光・投資大臣のコメント:
ANAが国際路線をパースに拡大したことで、オーストラリアが誇る西オーストラリア州という観光マーケットへの扉が広く開かれた。
近年の日本市場の強い回復を見てきたが、この新路線開業により間違いなくこの勢いを持続し、西オーストラリ州へのアクセス向上に大きく貢献し、オーストラリアの新しい西の玄関としてのパースの評判をさらに高めることだろう。
オーストラリア連邦政府は、持続可能な観光業を牽引するのに航空アクセス発展の重要性を非常に認識している。だからこそ、連邦政府は州政府や空港と連携し今回のような大変重要な新規国際路線の誘致に尽力している。