マガウワン政府は、水素供給の開発、高まるクリーン燃料需要に対応、そして雇用創出を目的に今後10年に指標を定めた西オーストラリア州再生水素戦略に2,200万豪ドルを投じる。
西豪州リカバリー計画の一部、加速する9つの研究と事業計画は州の再生可能水素産業を後押しし、西豪州を主要生産者、利用者、輸出者としての位置づけるものである。
マガウワン政府の取り組みは事業への関心と技術開発のペースを高め、西豪州再生可能水素戦略の目標を2040年から2030年に前倒しするものでもある。
戦略は水素産業における4つの分野、輸出、遠隔産業地区での活用、天然ガスネットワークとの調和、燃料電池電動車両での活用の促進を目的にしている。
マガウワン政府はガスコイン地方デンマム地区における、新しい太陽光システムにより水から水素を生産するオーストラリア初の再生エネルギーマイクログリッドに対し570万豪ドルを支援する。
デモンストレーターマイクログリッドは州内の地方部を利用し、技術面や水素を込むマイクログリッドの実施可能性に関する試験が行われる。
また州政府のデンハンでのプロジェクトに対する支援はARENA (Australian Renewable Energy Agency)の最終選考をみて考慮される。
さらに200万豪ドルはピルバラ地区におけるFMG(Fortescue Metals Group)H2再生可能水素モビリティプロジェクトに割り当てされる。この事業は同社のクリスマスクリーク鉄鉱石鉱山での輸送のため太陽水素を生産させ、必須といわれる脱炭素化の技術を前進させるものである。
FMG社はディーゼルバス車両からの入れ替えとして10の水素燃料電池電気バスを購入予定であり、同事業から得た経験をもとに輸送形態全体の輸入ディーゼル車への依存度を軽減していく。
また約100万豪ドルがマガウワン政府より、西豪州初となるジャックポット地区、グリーン水素給油ステーションの開発、配置、稼働となるATCO社水素給油プロジェクトへ割り当て予定。
同ステーションは、ATCO社のジャックポットの既存のクリーンエネルギーイノベーションハブに統合され、同社のすべての電気自動車とその他機関の承認された車両に使用される予定。
ジェックポットH2燃料プロジェクトは給油インフラのコスト面を抑える成功の鍵となり、地元の技術力を高め、産業界で求められる労働力を支援する機会につながる。
今後水素給油プロジェクトはパース中心部の1,000台以上の燃料電池自動車を対象に拡大予定。
500万豪ドルは産業発展支援を目的とした既存の再生可能水素基金の助成金1,000万豪ドルに追加割り当てされる。
その他水素産業を活性化させる西豪州リカバリープランのイニシアティブは以下の通り。
クリーンエネルギーの今後のイニシアティブ http://inthistogether.wa.gov.au