マガウワン政府の2021-22年度予算に含まれる新たな5,000万豪ドルの基金は、輸送や産業環境における再生可能水素の地域需要を刺激し、再生可能水素への投資を促進するために使用される。
2021-22年度予算には中西部の主要な再生可能水素ハブを目的したオーカジー戦略的工業地域(SIA)のインフラを開発・改良するための資金が含まれている。これはマガウワン政府の選挙公約であるオーカジー戦略的工業地域(SIA)へのインフラ整備ための750万豪ドルを実現し、同地区の活性化を図るものである。
追加の400万豪ドルはオーカジー戦略的工業地域(SIA)の活性化計画と追加のインフラ要件の策定、および雇用・観光・科学・イノベーション省内の再生可能水素ユニットの強化に充てられる。
マガウワン政府は州内の再生可能水素プロジェクトに関する3つの産業界主導の実現可能性調査に90万豪ドルを投じており、今回の新たな資金提供はその一環として実施される。
これらの研究はマガウワン政府の既存の再生可能水素基金(Renewable Hydrogen Fund)1,500万豪ドルの支援を受け、西豪州の都市部、地方部でのプロジェクトの産業発展を支援する。
2つの実現可能性調査では再生可能な水素の輸送をサポートする技術と能力を検討する。
マガウワン政府は西豪州における雇用創出のための再生可能水素産業の発展のためにすでに約3,000万ドル豪を投入し、西豪州再生可能水素戦略の目標を達成している。
再生可能水素基金についての詳細はこちらから。
【マーク・マガウワン首相のコメント】
「水素は鉄鉱石やLNGと並んで西豪州の主要輸出商品となる可能性を秘めており、地元の雇用を支え、西豪州の人々に豊かさをもたらす。
西豪州政府は新興の水素産業の機会と投資を確保するために、州があらゆる優位性を持つようにすることに注力している」
「この6,150万豪ドルのイニシアティブは投資を誘致し、地元の水素製造産業を成長させ、地元の水素需要を促進することで地元経済に利益をもたらし、西豪州の排出削減目標の達成を支援する」
【水素産業大臣 アラナ・マクティアナンのコメント】
今回の6,150万豪ドルのコミットメントは再生可能水素産業を活性化させ、地域の水素需要を喚起し、製造プロジェクトの立ち上げを支援するものである」
再生可能水素は西豪州の産業界が排出量を削減しよりクリーンな未来を受け入れるための大きな機会を提供するものであり、需要喚起のための資金提供は企業の飛躍を支援するものである」
今回の実現可能性調査は西豪州における水素のエキサイティングな機会を提供するものである」
「BP社のクウィナナ(Kwinana)旧製油所をグリーン水素ハブに転換する提案はクウィナナ地区を活性化し、この施設を低排出ガスの未来へと導くものである」
「2020年初頭に行われたATCOのクリーン・エネルギー・イノベーション・パークの実現可能性に37万5000ドルを豪ドルを投資し、オーストラリア再生可能エネルギー庁から2870万豪ドルの助成金を獲得するなど、過去に資金提供を受けた研究で実際に成功を収めている」
【クウィナナ地区代表 ロジャー・クックMLAのコメント】
「再生可能水素は低炭素化の未来に向けたエネルギーミックスにおいて重要な役割を果たすだろう。
西豪州の戦略的な工業用地は再生可能水素産業の発展に適しており、特にクウィナナ工業地区はその好例である」
「本日の発表は西豪州に経済的利益をもたらし、地元の雇用を拡大する地元の水素産業の成長に向けた取り組みを支援するものである」