西オーストラリア州政府

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2012.10.29

実現に近づくウラン鉱山開発

Bill Marmion

環境/水資源大臣
ビル・マルミオン(Bill Marmion)

西オーストラリア(WA)州初のウラン鉱山であるミッド・ウエスト地域のトロ・エネジー(Toro Energy)社ウィルナ(Wiluna)プロジェクトに州の最終環境認可が下ろされ、実現へ向けて2つのステップを残すのみとなった。WA州環境保護当局が5月に提言を出していたが、今月に入ってビル・マルミオン環境相は、このプロジェクト計画に承認を与えた。今後、連邦政府のトニー・バーク(Tony Burke)環境相が認可し、トロ・エネジー社役員会で最終の事業決定が行われれば、このプロジェクトは大きく前進することになる。同社は年内には最終決定することを目標としている。

同社及びWA州鉱山エネルギー会議所は、厳しい条件を課したマルミオン州環境相の認可を歓迎している。プロジェクトが順調に進めば、トロでは年間約130万トンの鉱石を加工することにより約820トンの酸化ウラン・コンセントレートを生産する予定だ。

「このプロジェクトが実現すれば、環境を適切にモニターし保護することになる」「この新しい認可条件は、地下生物 stygofauna 及び地下水だけで生きる植物の保護、また表流水、粉じん処理、復原等に最善を尽くすことになっている」とビル・マルミオン環境相は述べた。

現在WA州ではウラン鉱山の操業が行われていないが、労働党旧州政府により強行された6年間にわたるウラン採掘禁止を、自由党州政府は2008年に解除した。労働党は現在もウラン採掘に反対を続けているが、来年3月に行われる州選挙において、もし労働党が勝ったとしても、この計画が認可されていればそれを妨げることはないと表明している。

WA州には他のウラン・プロジェクトはなく、選挙時にはすべての環境認可が下りているに違いない。このプロジェクトはWA州資源分野の輸出基盤多角化のために重要な足がかりとなるものである。