西オーストラリア州政府

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2012.06.01

西オーストラリア州 SKAプロジェクト共同事業

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プランニング相/文化芸術相/科学イノベーション相 ジョン・デイ(John Day)

オーストラリア及び南アフリカに分散して建設される世界最大の電波望遠鏡「スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)」アンテナ群の共同管理により、西オーストラリア(WA)州は天文学で一躍有名になると、パースに拠点を置く電波天文学研究国際センター(International Centre for Radio Astronomy Research)責任者ピーター・クイン(Peter Quinn)氏は述べた。調査に数年間を費やした後のこの決定では、プロジェクトの一環として、オーストラリア及びニュージーランドは低周波アンテナ、南アフリカは中周波アンテナを稼働する。

オーストラリアでのメインサイトは、パース北東750kmのミーカサラ(Meekathara)から西へ約100kmに位置する。オーストラリア政府のオーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は、多数の低周波アンテナのSKA建設は2016年に開始するとしている。また稼働第1段階として2020年にストリーミングデータを始める予定である。

SKAは、星の爆発、ブラックホール、暗黒エネルギー、約140億年前の宇宙の起源の痕跡等を調査することになる。この宇宙はどのようにしてできたのか、アインシュタインの予測した重力についてはどうか、そして地球以外にも生命はあるのか等、現在でも大きな謎のいくつかに答えが得られる可能性が高まった。

クイン氏は、WA州にSKAプロジェクトが立地することにより、世界の科学界でWA州の評価が非常に高まると述べた。このグローバルな科学プロジェクトにより、世界から多くの科学者がWA州に訪れることになる。またこの建設では約100名の雇用が生まれ、2020年からはパースのオペレーション施設で約100名が働くことになる。

オーストラリア政府主任研究員イアン・チャブ(Ian Chubb)氏は「オーストラリアが、科学の世界における最大級の国際共同事業に貢献できることを大変光栄に感じている」と述べた。SKAプロジェクトには、20カ国の70以上の機関が関わっている。

詳細情報 www.ska.gov.au

写真:WA州マーチソン電波天文台(Murchison Radio-astronomy Observatory)の新しいCSIROオーストラリアSKAパスファインダー(ASKAP)の内の1基。WA州商務省写真所有。