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2012.03.02

世界最大級のピンクダイヤモンドをアーガイルで発見

pink diamond

希少なピンクダイヤモンド生産では世界最大の生産を誇るリオ・ティント(Rio Tinto)のアーガイル(Argyle)鉱山で、オーストラリア最大のピンクダイヤモンド原石が発見された。西オーストラリア州イーストキンバリー(East Kimberley)アーガイルのオープンピットで採掘された、この12.76カラットのダイヤモンドは、アーガイル・ピンク・ジュビリー(Argyle Pink Jubilee)と名付けられた。

アーガイル・ピンクダイヤモンド社のマネージャー、ジョセフィーン・ジョンソン(Josephine Johnson)氏は「これほどのダイヤモンドは見たことがない。アーガイルで26年間採堀を行ってきて、やっと巡り合えたが、これからも出会うことはないかもしれない」と言う。アーガイル鉱山は、世界のピンクダイヤモンドの90%強を産出している。

アーガイル・ピンク・ジュビリーの淡いピンク色は、女王陛下ご成婚の際にお祝いとして贈られ、その後の即位式でブローチにされたダイヤモンドのウィリアムソン・ピンクと似たような色合いである。

アーガイルで25年働く、ダイヤモンド研磨職人リチャード・ハウ・キム・カム(Richard How Kim Kam)が、パース(Perth)において、この巨大なピンクダイヤモンドのアセスメントに取り掛かった。慎重なアセスメントとプランニングに2ヵ月、その後カットと研磨に10日程かかる予定だという。

カット及び研磨を終えたダイヤモンドは、国際的な鑑定機関により等級付けされ、年内の招待客限定アーガイル・ピンクダイヤモンド・テンダーで競売にかけられるが、その前に世界各地で公開される。リオ・ティント・ダイヤモンド・コミュニケーションズ社(Rio Tinto Diamonds Communications)マネージャーのロビン・エリソン(Robyn Ellison)氏は「このダイヤモンドは非常に特別な存在で、マーケットにより真の価値が決定される」と語る。

このような大きなピンクダイヤモンドは、通常博物館に寄贈されるか、王室に献上されたり、クリスティーズのようなオークションハウスで競売にかけられることが多い。クリスティーズの244年の歴史の中でも、10カラット以上のピンクダイヤモンドが競売にかけられたのは18個だけだ。