鉱山石油省は、資源探査と開発において民間投資を誘致し、州を牽引する機関です。主要任務は、鉱物・エネルギー資源に関する地質学上の情報提供、また鉱業・石油・地熱産業のための公正で安全な権利制度の運営、西オーストラリア州の採掘産業や危険物を管理する任務があります。
巨額な州税収である鉱物・石油採掘権料の徴収、また安全や健康・環境基準等を関係各州や連邦政府の法・規則・政策に合致させる責務もあります。2009年10月、州政府は西オーストラリア州の鉱業・石油・地熱・炭素回収貯留管理を指揮する機関として同省を指名しました。
同省には7つの部門があります。これらは石油部・環境部・鉱物採掘権部(3部門で認可グループを構成)・戦略的政策部・資源安全管理部・地質調査部・省内支援部です。それらに加え安全改良プロジェクトチームもあります。
石油部(Petroleum Division)
石油部は、州隣接の連邦政府領海を含めた石油や他エネルギー源の調査・開発・生産の援助や推進を行います。同部門は石油や地熱探査のための用地放出、先住民権利やアボリジニ伝統継承の支援、製造許可の管理、法の適用、開発段階にあたる上流部門に関連した政策助言を行います。
環境部(Environment Division)
環境部は、探査や開発における環境アセスメントを行い、資源関連分野に関係する州や連邦の法律・政策策定に貢献します。環境認可プロセスは、環境保護省(Department of Environment and Conservation)や環境保護局(Environmental Protection Authority)とともに連携を図って行われます。
鉱物採掘権部(Mineral Titles Division)
鉱物採掘権部は、鉱業関連法管理、また鉱物探査や採掘のための土地情報を提供することにより鉱物採掘権制度の運営管理を行います。これは鉱物採掘権上の探査、また先住民権利法1993による制度や手順の遵守を奨励します。
戦略的政策部(Strategic Policy Division)
戦略的政策部は、州の鉱物・石油資源開発を目的とする幅広い政策活動を主導する任務を負っています。大臣や事務次官への助言、また他州政府や連邦政府機関との連携を図ります。
資源安全管理部(Resources Safety Division)
資源安全管理部は、教育・法執行・専門的助言を通して、鉱業・危険物・陸上石油産業等の安全性を高めることを目的とします。危険物安全法2004により、危険物の製造・保管・取扱い・輸送・使用、また西オーストラリア州大規模危険施設での運用状況を監督します。
地質調査部(Geological Survey Division)
地質調査部は、探鉱者・探査者・鉱山業者・投資家へ向けて、レポート・地図・データベース等により、地質・鉱物・石油資源による利点について公開しています。この情報は西オーストラリア州での探査事業計画の基本となり、州政府の政策策定や決定においても重要な位置を占めています。
省内支援部(Corporate Support Division)
省内支援部は、同省のすべての業務域で適切なインフラ整備と助言を行います。
安全改良プロジェクトチーム(Safety Reform Project Team)
安全改良プロジェクトチームは、資源安全管理部・産業界・組合と共に、産業界の安全な運営管理について、企業や労働者、また広範囲の地域社会の人々が安心できる環境づくりに取り組んでいます。