西オーストラリア州の政治体制は、法の支配に基づく議会制民主主義です。立法、行政、司法の3つの機関に分かれ、互いに抑制と均等を働かせ、他の機関への不当な介入を避けるようになっていますが、実際にはこの3つの機関は互いに重なり合っている部分もあります。
1. 立法:法を制定する権限
立法府は州議会であり、西オーストラリア州議会は立法評議会(上院)と立法議会(下院)の二院制で4年ごとに選挙が行われます。
2. 行政:法を施行する権限
行政府は、立法権のもと制定される一般法規を個別の政務として施行します。西オーストラリア州の行政府は、行政委員会、州議会と公共団体で構成されています。
その最高機関である行政委員会の委員は、女王陛下の開封特許状のもとに知事により任命されます。しかし実際には内閣の全議員から構成され、知事により統轄されています。憲法による知事の権限の大部分は、州政府関係各大臣や主に首相からの助言により行使されます。
首相により招集される内閣である機関は、すべての大臣が出席し会議を行います。首相や内閣について憲法での規定はありませんが、実際には州政府方針に関して主要決議を行い各省の決定を導きます。法の執行または遂行は公共団体(政府各省や機関)と法で定められた機関とによって行われます。それらの任務は州法の統治と施行、現政府の立法と行政政策を実現することです。
3. 司法:法を解釈し適用する権限
司法府は、最高裁判所を最高機関とする階層構造を形成し、西オーストラリア州最高裁判所長官は州司法長官でもあります。国内最高機関の裁判所は、オーストラリア高等裁判所です。