西豪州の年間生乳生産量は現在約3億2000万リットルで、現在国内の乳製品向けが中心となっている。当州の酪農産業(酪農家、乳製品メーカー)の連合会であるWestern DairyやWA Farmersは、国内外の投資家と共同で輸出向けに生乳生産を増やすことに高い関心を向けている。
西豪州は乳製品の需要が高いアジア諸国に最も近い州であり、生乳やESL牛乳の輸出向け生産地に適していることが優位点としてあげられる。また、豪州は孤立した大陸とその厳格な検疫制度により、口蹄疫や狂牛病、牛結核病など深刻な家畜病や病害虫の発生がない。特に西豪州は大陸中央部の砂漠地帯によって東部諸州からの病害虫の進入が遮断されており自然な隔離状態を形成しているため、他州ではある肝吸虫やヨーネ病などの発生がない。国際ファーム比較ネットワーク(IFCN)などの国内外の評価機関は、酪農に適した気候と牧場・穀物牧草資料生産に使用可能な広大な土地を有する点から、西豪州は生乳生産コストに競争力のある地域であると評価している。
西豪州農業食品省は投資の選択肢として以下の可能性をあげている:
西豪州農業食品省は、輸出向けの1億リットルの生乳生産と、30000トンの全脂粉乳生産(生乳必要量 2億5000リットル)の2つのビジネスモデルに関する予備調査を実施。添付資料に調査結果の詳細が掲載されている。
西オーストラリア州政府駐日代表部では投資案件の情報提供や現地のパートナー企業の紹介をしている。