西豪州はシリアルヘイの生産に適した気候と広大な土地に恵まれており、国内需要のみならず世界規模のシリアルヘイ輸出ビジネスを設立する拠点として理想的な立地である。シリアルヘイ、特にオーツヘイに関しては過去10年以上の間に日本、韓国、台湾や中東の国々からの需要が伸びており、利益率の高い産業である。また今後の中国での酪農業の拡張においても、需要が見込める。
当州のシリアルヘイ産業の利点として、他のグラスヘイと比べて価格が高いこと、生産地から輸出港であるフリーマントル港までのロジスティックネットワークが既に確立されていること、商品が持つ非常に優れた消化性と食味、また厳しい品質管理と評価システムにより、国内外での強い市場性を誇っていることがあげられる。
<シリアルヘイ産業の概要>
西豪州での粗飼料生産はオーツヘイが主要であるが、ウィートベルト地帯中心部で栽培されている小麦から産出される大量のクリーンなシリアルストローなどもある。このウィートベルト地帯はジェラルトンの北部ノーサンプトンからアルバニーの南海岸、西はエスペランスまでの約900万ヘクタールに及ぶ。降水量も比較的多く、シリアルヘイ栽培に適した地域での効率的な生産により、年間約1億豪ドルを上回る価値となる。
オーツヘイに関しては酪農牛に適した粗飼料となり、主成分である水溶性炭水化物はすぐに牛のエネルギーと変換され、生乳の生産性においても大変効果的である。この他、高い品質を誇る西豪州産のシリアルヘイはAustralia Fodder Industry Association (AFIA)の品質評価システムをもとに格付けされる。西豪州には13の既存ヘイ輸出業者がおり、作付プログラムや生産性向上などの情報交換も可能である。また彼らは、高品質かつクリーンでグリーン、病害虫フリーの生産を保つため、色、品質、消化性、糖度などを定期的に観察している。これらの企業は オーストラリア連邦政府の検疫規則に沿って認定された施設を保有し、輸出ライセンスを取得している。
具体的投資機会
・シリアルヘイの国内生産
・アジアマーケットへの販売及び卸売業務
・インフラと資本投入
添付資料には、当州でシリアルヘイの生産、輸出事業に投資するにあたる財務分析の結果が掲載されている。西オーストラリア州政府駐日代表部では投資案件の情報提供や現地のパートナー企業の紹介をしている。