西オーストラリア州政府


西豪州の水産投資機会について |

西豪州政府は2015年8月4日、養殖産業とともに新たな養殖開発に取り組むことを公式文書で発表した。

西豪州の2012/13年度商業漁業生産額は4億2700万豪ドル、その内養殖業(真珠も含む)は9600万豪ドルに達する。世界で著しく養殖産業が成長している中、西豪州の広い海域は大規模な養殖開発において持続可能な競争優位性を有しており、更なる発展が期待されている。州政府は、西豪州北部のキンバリー地区と中西部のミッドウエスト地区の海域における養殖区域の開発に対し、185万豪ドルの財政援助を通じ支援することを誓約している。州政府はこの2つの養殖開発区域への投資に即応しうる養殖区域開発、規制緩和、優れた魚類防疫機能、区域内での水産資源へのアクセスに対する確実性の提供など、投資促進のために取り組んでいる。

ミッドウエスト養殖開発区域

ジェラルトンの西、アブロホス島周辺の海域3000ha。2016年中旬に環境許認可が下りる予定で、養殖区域のリース、許可の申請受付は2016年度末となる模様。この区域は利益性から主にヒラマサの養殖が適していると見ているが、マグロやハタ科など他の魚種も養殖可能。

キンバリー養殖開発区域

ブルームの北東、コーンベイに位置する2000haの区域。この区域ですでにバラマンディーを養殖している企業には、年間2000トンから7000トンに生産量を増やす許可が下りた。更なる養殖権の付与による養殖の拡大を見込んでおり、おおよそ20000トンの魚類が生産できる。2015年9月に養殖区域のリース、許可の申請を受付開始する予定。バラマンディー以外の養殖も可能。

上記の養殖区域以外にも、西豪州ではエビやアワビ、イガイ、カキ、淡水魚などの養殖も促進している。西オーストラリア州政府駐日代表部では投資案件の情報提供や現地のパートナー企業の紹介をしている。

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