西豪州の食品飲料製造業はおおよそ55億豪ドルに達しており、当州経済にとって重要な産業である。当州では厳格な検疫制度と豊かな自然環境により、クリーンで安全な農畜産物が多く生産されている。また州内の交通インフラも整備されているためサプライチェーンが確立されており、投資家にとって優位点と言える。
近年アジアで富裕~中間層の消費者が増加している中、隣接している西豪州のグルメ食品市場は高成長を成し遂げている。海外の投資家も当州の食品産業に注目しており、 2012年にはキリンホールディングスの子会社、ライオンネイサン社がフリーマントルに拠点を置くビール会社リトル・ワールド・ビバレッジ社(主要ブランド名、リトルクリーチャー)を100%子会社化に、2011年中国のブライトデアリー社がマーガレットリバーチーズ社とマンデラフーズ社のチーズとヨーグルト加工事業を買収した。
現地の西豪州農業食品省では予備調査(プレFS)や、投資機会の詳細提供、可能性のある共同出資者や投資家の紹介、必要な政府の許認可など、様々なサポートを行っている。西オーストラリア州政府駐日代表部でも投資案件の情報提供や現地のパートナー企業の紹介をしている。